猿の惑星 1968年初代作品のあらすじ(ネタバレあり) テイラー、ジーラ、コーネリアスの運命やいかに!
2015/08/05
フランスの小説家ピエール・ブールによる原作「猿の惑星」から時を経るとこ5年。
世界の映画ファンの度肝を抜いたSF作品「猿の惑星」が世界中を駆け巡った。
今では初代「猿の惑星」から2014年の「猿の惑星:新世紀」まで計8本も制作された中の第一弾。
ラストの衝撃的シーンが映画ファンの心をつかんでやみません。DVDのパッケージにもラストのシーンがネタばらし的に思いっきり入っちゃってますね。それほどまでにインパクトが強かったのでしょう。
当時、世界中の人々が熱狂した猿の惑星第一弾、果たしてどんな内容だったのか、ちょっと振り返ってみましょう。
「猿の惑星」第一弾
初代「猿の惑星」は制作1968年。今からおよそ半世紀も前に作られた映画です。
この映画はフランスの小説家ピエール・ブールの原作「猿の惑星」同様、宇宙船に乗った飛行士たちから始まる物語。
主なキャスト
ジョージ・テイラー大佐 | チャールトン・ヘストン |
コーネリアス | ロディ・マクドウォール |
ジーラ博士 | キム・ハンター |
ノバ | リンダ・ハリソン |
テイラーの恋人となる「ノバ」は「リンダ・ハリソン」が演じてます。
世界中を驚きの渦に巻き込み空前のヒットをもたらしたこの映画には、このリンダの魅惑的な美しい姿がなくてはならないものでした。
予告編
英語のサイトですが、予告編は以下のページで見られます。
- Planet of the Apes on AllMovie Planet of the Apes (1968)
http://www.allmovie.com/movie/v38295
左上にある「WATCH TRAILER」をクリック!
以下ネタバレ注意!
あらすじとネタバレ
不時着した星は猿の惑星
主人公となる「テイラー」を含む3人の宇宙飛行士を乗せ地球へ帰還途中の宇宙船。でも地球ではなくて別の星へ不時着してしまいます。
その星には空気があり人が住めるような環境でしたが、星の支配者はなんと猿。人間もいましたが人間は言葉も話せず原始人のような暮らしぶり。星の支配者はサルであり人間は支配される側だったのです。
狩られる人間たち
サルは馬に乗って人間狩りに来ます。逃げ惑う人間たちと獰猛な猿軍団。
テイラー含む3人の宇宙飛行士も人間狩りに巻き込まれ、一人は銃で撃たれ、一人は捕えられ、テイラーも喉を撃たれて捕えられてしまいますが、結果として、この喉を撃たれたことが幸いします。
ジーラとコーネリアス
捕えられた飛行士の一人は調査のため脳の外科手術を受け廃人に。
映画の中ではそのシーンはありませんが、特に怪我を負わなかったという想定であれば、普通に言葉が話せたため実験動物として扱われた、ということです。
一方、喉を撃たれたテイラーはチンパンジーの女性科学者ジーラに手当をうけ、またジーラの婚約者であるチンパンジーの考古学者コーネリアスとも出会うことになります。
この「ジーラとコーネリアス」は当時は流行語にもなりました。
なんとか伝えるんだ!
喉を撃たれたために話をすることができないテーラー。でもなんとか話そうとするその姿にジーラはテイラーに対して他の人間とは違う何かを感じます。
そしてある時テイラーは紙とペンを奪い取り自分の名前を書いて告げることに成功、サルたちとのコミュニケーションが開始されます。そして喉の傷も治り話が出来る時がやって来ました。
裁かれるテイラー
これにはサルたちが驚く驚く。もう天地がひっくり返ったようにビックリ仰天。下等な動物と思っていた人間が話をするなんてあり得ない。
テイラーは猿たちの法廷にかけられ、テイラーの存在を危険視するサルたちによって脳手術を受けることを命令されます。サルたちが法廷を持っているのがなんとも不思議な感じですが、ここに過去から伝えられている文化的背景が見え隠れしてますね。
禁断の地で見たものは
これはもう逃げるしかない。
ジーラとコーネリアスの助けを借りて、サルたちが入ることを禁止している「禁断の地」へ向かうテイラー。
その地で見たものは見覚えのある大きな像、そう「自由の女神」のなれの果て。海沿いの場所にその像は無造作に投げ出されるように立っていました。
そう、テイラーは地球に戻って来ていたんです。
がんばれ、テイラー、負けるな、テイラー。
明日は君のためにある!
原作との違い
サルの惑星と地球は別の星
原作では、サルの住む惑星と地球は別物ですが、映画では猿の惑星は地球の未来の姿で同じ星。
そういった設定から、または後付けでそうしたのかは分かりませんが、原作では猿の話す言葉はサル独自の言葉。宇宙飛行士はサル語を習得する必要がありました。
- 原作:サルの住む惑星と地球は別物
- 映画:猿の惑星は地球の未来の姿
- 原作では猿の話す言葉はサル独自の言葉。
宇宙飛行士はサル語を習得する必要があった
映画では英語は共通語!
映画の猿の惑星では、始めからサルは英語を話してます。
テイラーはサル語を習得する必要はなく、自分の知っている言語で猿とコミュニケーションがとれました。書き言葉も英語のアルファベット使ってましたし。
そこは突っ込まないのがお約束
SF映画に対して普通に考えてはいけないんですが、まったく同じ言語をサルたちが使っている時点でおかしな話。
別の星でまったく同じ言語、自分の知っている言語を話している可能性はその星へその言語を話す人が移住している以外にありません。
可能性0!
地球上でもそれは同じで土地が変われば言葉は変わる。
さらっと冷静に考えれば、テイラーは自分の知っている言語、自分が使っている言語をサルたちが使っている時点で、
そこは地球だ、
アメリカだ、
なんで猿が英語喋っとんねん、
なんで他の人間は喋られへんねん、
と突込みをいれないといけなかったですね。
驚愕の特殊メイク
この映画「猿の惑星」。今までにない独創的な、奇抜な設定で大ヒットしましたが、忘れてはいけない要素に「特殊メイク」があります。
今でこそ当たり前で、その技術も非常に進歩して逆に新鮮味がなくなってきた感がありますが、当時のこの映画における猿たちの特殊メイクは、当時の観客たちには驚きもの。
正に驚愕の特殊メイクでした。
Wikiによれば、映画におけるメイクアップ賞ができたのはこの映画から10年以上たった1981年、ということから、メイクアップに関しては10年以上時代を先取りするほどのものだったとも言えます。
この特殊メイクがあったからこその、初代作品のヒット、さらに続くシリーズ化なのでしょう。
●まとめ
- 初代作品のあらすじは、地球から飛び立った飛行士が、未来の地球に降り立った。
- そこは猿の支配する猿の惑星。
- 最後には、そこが地球の未来の成れの果て、ということが気付かされるといった内容。
- 原作との違いは、猿の惑星と地球が別物かどうか。
- 大ヒットの要因は、その奇抜な設定とストーリーもさることながら、リアリティーを出すための当時にしては驚愕の特殊メイクにある。
改めて映画を見てみれば、さすがに古さを感じます。
それでも当時の背景や、特殊メイクなどの事情を知った上で観直すと、やっぱりすごい映画だったんだな、と改めて思わせるこの映画。
SF映画のターニングポイント的な位置づけになるのでしょう。
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