続・猿の惑星 1970年作品のあらすじ(ネタバレあり) テイラー、ノヴァの運命や如何に?
2015/07/02
フランスの小説家ピエール・ブールによる原作「猿の惑星」を元に製作された映画「猿の惑星」。
その第一作目が1968年に製作され世界の映画ファンを驚かせたのもつかの間、第二弾「続・猿の惑星」が製作されたのは1970年のこと。
第一作ではテイラーたち宇宙飛行士が猿の惑星に不時着してしまいますが、最後に見たものはなんと自由の女神。そこは地球だったんですね。
ではこの第二弾「続・猿の惑星」ではどんな内容になっているでしょう?テイラー、ノヴァのその後はどうなったのか?
こちらもちょっと振り返ってみましょう。
Contents
第二弾「続・猿の惑星」あらすじ
物語は第一弾と同じように、宇宙飛行士から始まります。個人的にはあまり印象にない第二弾。
第一弾のインパクトがあまりに強すぎたのかどうなのか、あまりにヒットした映画の続編は難しい、と思わせた作品。
宇宙飛行士の名は「ブラント」。
第一作「猿の惑星」で先に猿の惑星へ不時着したテイラー達を探しに来た宇宙飛行士です。
テイラー達は迷子になっていたという設定だったんですね。どうやって迷子になって、それがどうしてここの星なのかが分かったのがその設定に興味がありますが、ひとまずそれは置いとくとして...(単に忘れただけかも)
ブラントとノヴァ
探しに来たテイラーは、前作の中で向かった禁断の地で不可思議な現象に出合い行方不明に。
一緒に連れて行った未来の地球の女性「ノヴァ」は一人残され、猿の中で頼りになるジーラ博士、その夫コーネリアス(前作では婚約者だったのが今作では結婚してます)の元へ助けを求めに向かうのであった。
その途中でブラントと出会ったんですね。
特殊な能力を持つ者たち
このブラントとノヴァ、残念ながらサルたちに捕えられてしまいますがなんとか脱出。禁断の地へ逃げ込みます。
そこでみたものは昔に原爆のために埋没したかつてのニューヨーク。そこには放射能の影響によって突然変異した人間たちがいた。彼らは特殊なテレパシー能力を持っていてそれにより他の人間や猿をコントロールできたんですね。
信仰の対象は...
でもそんな彼らはなんと核爆弾(コバルト爆弾)を神として信仰している。なんででしょう?
物語の中でのこのコバルト爆弾、その威力はこれ一発で地球が滅亡するほど。そこへサルたちが人間たちへ攻撃。サルたちは人間たちを自分たちの脅威となると考えて敵視し攻撃をしかけてきます。
そして母なる地球は...
特殊な能力を持つ人間たち、はじめはテレパシー能力を使い幻影などを見せてサルたちの進軍を食い止めようとしますが、パワーに勝る猿の進行は止められず、遂にはお祭りしている神(核爆弾なんですが)にもドンドン近づいていく。
その中でテイラーの彼女ノヴァ、テイラーを探しに来た宇宙飛行士のブラントは殺されてしまいます。
サルたちに倒された核爆弾、煙がモウモウ噴き出します。テイラーも銃で撃たれます。いよいよか...ついにはコバルト爆弾の発射を決意し、地球はその幕を閉じるのでありました。
第二弾「続・猿の惑星」はなんだったのか?
未来の人間像、人間とサルとの戦い、地球の終焉を描いた第二弾。
第一弾が核爆発のために猿の惑星になった地球を衝撃的に描いたのに対して、第二弾はその延長線上にある未来の人間の姿と猿の軍団との間の闘争と地球の終焉を描いています。
なぜ地球を終わらせる必要があったのか、それは単に第一作を超えるインパクトがストーリーにしても描写にしても得られなかった故かも知れません。
結果的に過去に一度破壊され猿に支配された地球の未来の世界では核爆弾を作る技術もあったはらなず、したがって既に存在するもの、存在するにしてもその存在理由として「神」として、かつて核兵器を熱かったことのある人間の中でその居場所を見つける、ということしかなかったんですね。
ヒット作に続ける生みの苦しみがなんとなくわかるような作品ですが、ヒット作の次に続く第二弾としての悪い運命を見るような作品と感じるのは私だけでしょうか。(と映画評論家でもないのに偉そうに言ってごめんなさい!)
補足:コバルト爆弾とは
コバルト爆弾は、核爆弾の一種。原子爆弾などの周りをコバルトで包んだもの。コバルトで周りを包むことで、核爆弾の爆発とともにコバルトによる放射線が放出される。
爆風や熱線などによる爆発の威力を増す、というよりは放出される放射線により人間や生物への被害を大きくする、というもの。正に悪魔の爆弾です。
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