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天空の城ラピュタ 「バルス」のtwitterの破壊力が凄すぎる!そのタイミングやトルコ語と言われる理由は何?

2015/07/19

日本アニメ史上、いやいや世界アニメ史上に燦然(さんぜん)と輝く最高傑作の1つ。

宮崎駿監督のジブリ映画「天空の城ラピュタ」。山間の炭鉱の町に一人暮らす少年「パズー」とラピュタ人の末裔の女の子「シータ」の天空の城を探し求めるSFアニメ。

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1986年に発表されたこの作品、宮崎駿監督の作品の中でも特に好きな映画の1つ。

戦いのシーンが割と多めなので女性というより男性の方がより楽しんで観ているかもしれません。また、作品の中でに出てくる呪文「バルス!」がいつも大きな話題を集めることでも有名ですね。

主人公たちがこの呪文を叫ぶタイミングで視聴者が一斉にツイートするといったお祭りです。サーバーがダウンするんだなんだと、もうそれは大きな話題になりますが、次はいつになるんでしょう?

ちなみにこの「バルス」、そもそも何語でどういった意味なんでしょうか?

それらもあわせてここで一緒に見てみましょう!

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そもそも「バルス」って何?

この「バルス」とは、それは恐ろしい恐ろしい「滅びのまじない」。

ヒロインの少女「シータ」がまだ3歳とか4歳といった幼いころ、シータのおばあちゃんに教わった呪文の1つ。良い呪文に力を与えるには悪い呪文も知っておかないといけない、ということで教わったが、まだ幼いシータは怖くて怖くて夜眠れなかったほど。

この「バルス」、映画の最後の方で少年「パズー」と「シータ」が悪党「ムスカ」をやっつけるために叫びます。飛行石と呼ばれる不思議な力を持つ石をお互いの手で握り、それを前に出して一言「バルス!」。

これにより、すべてが崩壊していくんですね。

・その恐ろしいタイミングはここ!

「天空の城ラピュタ」本編開始から1時間55分ごろが、この「バルス!」と叫ぶシーン。

どうしてもこのシーンをすぐに見たいぞ!という人は、早送りして1時間50分過ぎぐらいからドキドキして見てみてください。

バルスの破壊力

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小賢しい悪党ムスカをやっつけるために叫んだ「バルス!」。

その破壊力はというと「バルス!」と唱えたとたん、

  • 吹き飛ぶ
    手に握った小さい飛行石からは強烈な閃光が放たれ、パズーとシータは吹き飛ぶ
  • 強烈な閃光
    その強烈な閃光を直接見た悪党「ムスカ」は目がつぶれるほど。
    (手で顔を覆い、目が~、目が~とか言って崩れ落ちる城の中をさ迷い歩く)
  • 飛行石が暴走
    それとともに天空の城ラピュタの動力源でありコントローラーでもある、超でかい飛行石が暴走するかのように内部をぶち壊しながら上に向かってまっしぐらに突き進む
  • 城の底が抜ける
    コントローラーである超でかい飛行石が暴走したため、城の底を支えていた底が抜ける
  • ロボットも崩れ去る
    無敵を誇るラピュタのロボットたちも、落下してくる屋根や柱の石に、もろくも崩れ去る。もう全てが崩壊。
  • 飛行石は上昇し続ける
    超でかい飛行石は更に更に上昇を続ける

空に浮かぶ天空の城ラビュタの全てを破壊する自滅の呪文だったんですね。

現代に例えれば、1つの市や町が、この呪文1つで瞬時にぐだぐだに破壊され、壊滅状態になる、といったイメージでしょうか。

バルスの意味

ラピュタ語で「閉じよ」という意味。
ラピュタ語は勿論この映画の中で作られた言葉。

何故「閉じよ」になるんでしょ?
滅びの言葉、としてはちょっと意味が弱いような気が...

・トルコ語なの?

バルスは何語なのか、と言えば、勿論ラビュタ語でしょう。
でもそこはファンタジーを愛する映画ファンの間では、これはどの言葉だ、何語だと、それは熱く語られたりします。

その代表的なのが、これは「トルコ語」から来ているんだ!というもの。
というのもトルコ語の単語「バルス」(barış/バルシュ)は日本語訳すると「平和」。

滅びとは正反対の「平和」の意味を持つ単語ですが、これを「平和を得るためには、その前に破壊をせねばならぬのだ」云々と色々理由を考えながら語るのがまた楽しい。

勿論何かの言葉を参考にしている、と思いますが色々想像すると面白いですね。

ちなみに日本人でも、この言葉はどこから来たんだろう?と思うように、海外でも勿論そう思われてます。今ではファンの間に浸透し、考えるな、感じるんだ、「balusu!」みたいに叫ばれてるようですけど。

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ツイッターで世界記録

この超有名な呪文「バルス」。
呪文と聞けばドラクエの「ホイミ」とか、ハリーポッターで言えば「エピスキー」、でももしかしたら日本人が知っている呪文の中でも一番有名かもしれません。

滅びの呪文、その名はバルス。
破壊力は他の追随を許さない世界一。
呪文も短く言いやすい。

そんな危険な呪文「バルス」、映画内でパズーとシータによってこの呪文が叫ばれる瞬間、見ている視聴者も一緒になって「バルス」とツイートするのが恒例になっています。
時代を先取った視聴者参加型映画だったんですね。

ツイートの瞬間風速を示すTPS(tweets per second、1秒あたりのつぶやき数)は、なんと14万以上。 この数字はブッチギリの世界記録です。
ちなみに、2011年の「天空の城ラピュタ」放送時では、約2万5千TPS。およそ6倍にも跳ね上がりました。 大体2年周期で放送されることから、次回は2015年でしょうか。
ツイート数は更に上回ることが考えられるので、まぁ1秒間に20万以上のツイートとなるかも知れませんね。 ツイッターもサーバーがダウンしないように備えるのに大変だ。

・参考までに RT世界記録

参考までに、リツイートの世界記録は、というと...

アカデミー賞にノミネートした俳優たちと一緒に自撮りしたツイート。
「ブラッドリーの腕がもうちょっと長ければ、最高の写真になったのにな」とコメントが付いてます。

前列には、「ジャレッド・レト、ジェニファー・ローレンス」、「メリル・ストリープ、デジェネレス」、「クーパー」、「ルピタ・ニョンゴ」の弟ジュニア。
後列には、「チャニング・テイタム」、「ジュリア・ロバーツ」、「ケビン・スペイシー」、「ブラッド・ピット」、「ニョンゴ」、「アンジェリーナ・ジョリー」。

いやー、流石に豪華なツイートですね~

どうやって教えたんだろう?

凄まじい破壊力のある呪文「バルス」。
映画の中ではシータとパズーが同時にこの呪文を唱えますが、果たしてこれだけの威力のある呪文、どうやって伝承するんでしょう?

・おばあちゃんからシータへ

映画の中では、おばあちゃんが幼いシータに「バルス」とは別の呪文を口頭で伝えるシーンが描かれています。ということは、この「バルス」も同じようにこの時口頭で伝えられたと考えてもよさそうですね。

じゃ、その時、呪文が発動して、いきなりシータの家はシータ、ばあちゃんとも吹っ飛んだか?というと勿論そんなことはありません。ふっとんでたら、もうその時に話終わってますし。

呪文は飛行石がないと効力を発揮しません。

映画の中で、飛行石は暖炉の穴に隠してあって結婚式にしか使わなかった、とシータが言っていることから、暖炉から結構距離がある場所で伝えたんですね。

(映画では火が燃えている近くでおばあちゃんからシータへ口頭で伝えられています。この火のある場所と暖炉は、また別の場所なんですね、きっと)

・シータからパズーへ

シータからパズーへこの「バルス」が伝えられるのは、最後に「バルス」と叫ぶちょっと直前。二人がやっとのことで再開し、嬉しさのあまり抱き合っている時にバズーがあの呪文教えて、ということでこそっと伝えられます。

そのまま「バルスだよ」というと、飛行石は手に持っているのでかな~り危険。

いきなり呪文が発動することになるので、多分耳元でゆっくりと「バ・ル・ス」、と短く切って伝えたか、「呪文は3文字。最初は「バ」、次が「ル」、最後が「ス」、やねん」、というように一文字一文字説明して伝えたのでしょう。

バルスって短すぎない?

凄まじい破壊力を持つ「バルス」。

でもこれって、ラピュタ王国にとってはかなり危ない、というか、一歩間違えば一瞬で国家が吹っ飛ぶぐらのまじないにもかかわらず、簡単に言えてしまう。危険すぎない?

バルス!と唱えると、大雑把に起きる現象は

  • 1.小さい飛行石は強烈な閃光を放つ
  • 2.ラピュタを支える巨大な飛行石は、突然上方に突き進む

危険すぎると思えるこの呪文。本来はそんなに危険な呪文ではなく、別の用途に使われていたのでは?という思いがよぎります。
例えば、

  • 1.小さな飛行石が強烈な閃光を放つ
    → 今風に言えば、単にどこかに置き忘れた時に、「バルス」と呟くと光ってその場所を教えてくれる
  • 2.巨大な飛行石が突然上方に突き進む
    → 年に一度の大掃除とかで、他の一動力を一時止めて巨大な飛行石を上に引き上げて掃除する

みたいな、感じで使われていたのかも。

それを人の前に突き出して唱えたために、近くにいたムスカは目が使えなくなり、全ての動力は稼働中だったのに、猛スピードで走っている車で急にエンジンを止めるように急にすべてが無理な形で急停止する形になって、全てがぶち壊れてしまった、みたいな結果を引き落としているような気が...

(その昔は説明書とかもあったのではないでしょうか)

他の呪文たち

危険すぎる呪文「バルス」。
呪文は勿論危険なものばかりではありません。

映画の中ではもう1つ紹介されていたり、結果として映画の中では出てこなかった呪文もあるようですね。

もう1つの呪文
「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」

ラピュタ語で「我を助けよ、光よよみがえれ」という意味のこの呪文。
幼いシータがおばあちゃんからから教わった別の呪文で、おばあちゃんが唱えるリズムがまた心地よい。

この呪文を唱えると、飛行石の力がよみがえり、ラピュタのロボットが飛行石を持つものを守り、その飛行石は天空の城ラピュタを光で指し示すようになる。

破壊力抜群の「バルス」に比べると随分長いこの呪文。というか、「バルス」があれほど危険な呪文であれば、この「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」より長い呪文じゃないと本来いけないような。

まぁ、あまりにも長いと、パズーが一瞬で覚えられないので、映画的にはそれもちょっと...

幻の呪文
「レヂアチオ・ルント・リッナ シス・テアル・ロト・リーフェリン」

wikiの飛行石を見てたら、実はもう1つ呪文が用意されていたようですね。

その呪文は「レヂアチオ・ルント・リッナ シス・テアル・ロト・リーフェリン」。
実際の映画には使用されてませんが、意味は「ものみな鎮まれ、失せしもの汝、姿を現わせ」。

意味からすると、雲を鎧として身を隠す天空の城ラピュタ。映画ではシータやパズーが到着すると、自然と雲が晴れますが、実はこの呪文によって、ラピュタは姿を現す、みたいな設定もあったのかもしれません。


さてさて、こんな危険な呪文を持つこの映画「天空の城ラピュタ」。
次回放送されるのはいつでしょう? 楽しみですね~。

その時、あなたは「バルス」を呟きますか?^◇^)

 

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