野村萬斎の息子も狂言師で学校は立教か。和泉元彌や野村太一郎とは親戚関係って家系図はある?
2019/01/21
狂言師の家系に生まれ、自らも3歳から舞台に立つ野村萬斎。
狂言師というと何やら難しそうですが、俳優としてドラマや映画、舞台でも活躍してるため、そちらの方で知っている方も多いのでは。
1994年に出演した大河ドラマ『花の乱』、1997年のNHK朝の連続テレビ小説『あぐり』などに出演し、2008年には時代劇『鞍馬天狗』で主演の鞍馬天狗を演じてます。
映画で言えば2001年の「陰陽師」が有名です。この映画で野村萬斎は映画では初主演で「安倍晴明」役を演じてますね。お子さんがいらっしゃるご家庭では「にほんごであそぼ」でお馴染みかもしれません。
さて、ここではそんな野村萬斎の長男の通う学校や、狂言師と聞くとパッと思い浮かぶ和泉元彌や野村太一郎との関係などを見てみましょう。
■プロフィール
- 野村 萬斎(のむら まんさい)(二世)
- 本名 野村 武司(のむら たけし)
- 生年月日 1966年4月5日(58歳)
- 出身 東京都
- 身長 174cm 血液型 B型
- 活動期間 1970年 - 現在
- 配偶者 1996年:野村千恵子
父:二世野村万作
母:阪本若葉子
まずはお子さんの学校のお話ですが、ここに野村萬斎が自身の事と長男について語る動画があります。
【公式】【野村萬斎のアイデンティティ】ロングインタビュー (オデッサの階段)
” 野村萬斎のアイデンティティとは「自ら選び、自ら証明する」ということ。いつもで狂言が目の前にあってそれと格闘する。いろいろな意味で他のことに興味があるが必ず狂言を規範にする。
なぜ狂言しないといけないのかと、父には恐ろしくて聞けなかった。
狂言を継承する、技術や家業として継承するのは物理的には可能、でも、これからの世の中に継承していくには、狂言のアイデンティティ、そしてそこに共存する自分のアイデンティティを背負ってやっていく、(長男には)その覚悟を持った狂言師になってほしい。
祖父は父に狂言師になれと言わなかったし、父も自分に狂言師になれといってない。私も息子に強制しないが、最終的には自分で選んでほしい。そういった覚悟を持って望んでほしい。”
長男に対して、やるなら覚悟を持って、ということですね。どの道を歩んでもそうなのかもしれませんが、継承していく、という意味では「技を伝承していく道」、そしてそれを「現在に活かすこと」というのは、本当に難しいことなのでしょう。
■野村萬斎の学校は?
長男の学校に行く前に、まずは野村萬斎の学校から見てみましょう。
野村萬斎自身は小学校から中学、高校と全て筑波大附属です。(小学校から中高と東京の文京区。附属は「付属」ではなく「附属」が正しい)
そして大学は筑波ではなく東京藝術大学(音楽学部邦楽科能楽専攻)を卒業。東京藝術大学には能楽があるんですね。
ちなみに筑波大附属小学校、1872年(明治5年)の学制発布を受け翌年の1873年に創立された日本初の小学校。筑波大付属は私立ではなく国立です。能楽師の野村四郎、狂言師の野村万之介もここを卒業しています。
また高校の卒業生では、流石にその長い伝統と歴史から、政治、司法に経済、学問、芸術、文学、映画にスポーツ、マスコミに軍人とあらゆる分野に数えきれないほどの人材を排出。2,3人のみあげるとすると、元内閣総理大臣の鳩山一郎や衆議院議員の片山さつき、女優の檀ふみなどがここの卒業生。
■息子の学校など
お子様はといえば、長女=彩也子ちゃん、長男=裕基くん、次女=彩加里ちゃんの3人ですが、ここでは長男の裕基くん。
1999年10月9日生まれの2015年では16歳。知らない間に随分成長しましたが、もう高校生になるのでしょうか。
小学校は、父と同じ筑波大附属かと思いきや立教小学校の卒業です。キリスト教系のミッションスクールですが、どうしてここになったのかちょっと不思議な感じもします。
中学校は公表されてませんが、卒業した立教小学校にはエスカレーター式で上に中学、高校とあり、場所は東京の池袋と埼玉の新座市の2つ。ということから、まぁ東京でしょうから進学先は「立教池袋中学校・高等学校」となるでしょう。
小学校での能を披露!
2011年の1月24日には、通っていたとされる立教小学校における設立63周年記念祭で能楽鑑賞会がおこなれれてますので参考までに。
この能楽鑑賞会の説明では「本校の保護者でもある観世清和氏と野村萬斎氏の全面的なご協力により、観世能楽堂にて能楽鑑賞会に参加しました。」とあります。
立教小学校のサイトには当時の写真もたくさん掲載され、野村裕基くんも舞台に立ってるところが見られます。
■和泉元彌とは親戚関係?
狂言師、と言えば、この野村萬斎の他にパッと思いつくのが「和泉元彌」と「野村太一郎」のお二人。(いや、他にも沢山いらっしゃいますが)
「野村太一郎」は苗字が野村なので親戚関係にあるんだろうと想像できますが、「和泉元彌」も親戚関係にあるんですね。
- <和泉元彌のプロフィール>
- 和泉 元彌(いずみ もとや)
- 本名 山脇 元彌(やまわき もとひさ)
- 生年月日 1974年6月4日(50歳)
- 生まれ 岐阜県
- 血液型 A型
- 狂言師(自称和泉流二十世宗家)
俳優、尚美学園大学講師 - 配偶者 羽野晶紀
「能楽狂言方和泉流二十世宗家」を名乗る狂言師にして俳優の和泉元彌。尚美学園大学講師を勤めますが、和泉流宗家の継承騒動があり、名乗っている「和泉流二十世宗家」にも「自称」がついてしまいます。
父親の死後、関係者の承認を経ずに「和泉流二十世宗家 和泉元彌」を名乗ってしまったがために騒動となり、2002年にはなんと能楽協会から退会処分。結果、能楽協会関連の舞台にたつことができなくなってはいるものの、TVに歌にとタレント活動は継続しています。
野村萬斎との関係を調べようとすると、歌舞伎もそうですが、狂言師の世界も名前も引き継いだりして何が何だか分からない~、と目眩がしそうになってるところへ、なんと、wikiの和泉流のページに家系図を発見。作った方、感謝。
これからすると、野村萬斎は左下の左から2番目で父は(2世)万作、祖父は、(1世)万作である(6世)野村万蔵。
祖父の兄弟が(九世)三宅藤九郎(野村万介)で、三宅家に婿養子として入り家を継ぎ、その子が和泉流十九世の和泉元秀。そしてその子供が和泉元彌となるんですね。
言葉にすると余計にわかりづらいですが、父親同士はいとこの関係。つまり野村萬斎と和泉元彌は「またいとこ」(又従兄弟)という関係ですね。
野村太一郎はこの図に出てきませんが、一番下の一番左「野村万蔵」の長男です。つまりは野村萬斎から見た場合、野村太一郎は従兄弟の野村万蔵の子供となります。(この関係は、従甥 - "じゅうせい"と呼ぶようです)
ちょっとめまいがして来ましたが、皆さん、分かりましたでしょうか?
中々複雑な芸の世界、お子様も自ら進んで受け継いで行ってもらえると、嬉しいですね。
以上、野村萬斎の息子の学校や、和泉元彌や野村太一郎との関係は?でした!