松たか子と橋本愛の映画「告白」!深い闇、壮絶なあらすじ(ねたばれアリ)
2015/07/10
映画「告白」。2010年に公開された日本の映画。「湊かなえ」による同名のベストセラー小説の映画化です。
監督、中島哲也、主演、松たか子、生徒役に橋本愛など。
その過激な内容からR指定(R15+)を受けてますが、映画観客動員ランキングは初登場一位、興行収入でも4週連続ランキング第1位となるなど、公開当時はものすごい人気。
その評価は大きく分かれ正に両極端。
第34回日本アカデミー賞では4冠を達成をはじめ多くの賞を受賞する中、映画芸術誌選出の2010年度ワースト1位に選ばれたりもしています。
教師「森口悠子」は、淡々とした演技で観客を恐怖のずんどこに陥れた松たか子。
話しの骨子となる少年Aの「渡辺修哉」は「西井幸人」、少年Bの「下村直樹」は「藤原薫」でその母親役には「木村佳乃」が演じてます。女子生徒役として「能年玲奈」も出演してますね。(セリフはないんですけど)
当時14歳の橋本愛は、この中で重要な役どころ、クラスの委員長、美少女「北原美月」を演じます。
この北原参月、最後には残念なことになってしまいますが、橋本愛にとってこの映画は同じ年に主演でデビューした映画「Give and Go」に続く作品。
いや~、怖いですね~、おそろしいですね~
頭のなかで稲川淳二の声を思い出しつつ(って思い出さなくても全然良いですが)この人気な怖い映画「告白」。
どのような映画か、あらすじなど見てみましょう。(ネタバレありまくりです!)
Contents
映画「告白」あらすじ
それは娘を殺された中学校教師(松たか子)の告白から始まり、犯人の生徒を追い込んでいくミステリー映画。
少年犯罪、学級崩壊、イジメなど、映画を観れば分かりますが、物凄く過激な内容や描写で映倫からR15+指定を受けてます。
(R15+とは、いわゆる15禁。15歳未満の入場・鑑賞を禁止する指定)
ストーリーの設定上、キャストには15歳未満の人も多かったんですが、公開後に見ることができなかったというこぼれ話もあるこの映画。
春休みに入る学校
主な登場人物は、
- 森口悠子先生(松たか子)
- 桜宮先生
- 少年A: 渡辺修哉
- 少年B: 下村直樹
- クラス委員長: 北原美月(橋本愛)
物語は、明るく面白い音楽と共に映し出される学校の風景から始まる。
パックの牛乳を飲む生徒たち。
明日から春休み。先生の話も聞かずはしゃぐ生徒たち。
そんなタイミングで担任の森口先生は教師をやめる宣言をする。やったーと喜ぶ声や、真面目に聞かない生徒たち。生徒の反応を気にせず淡々と話しを続ける先生。崩壊しているクラスとはこんな感じなのか。
先生の告白
先生の名前は「森口悠子」。娘一人のシングルマザー。
大事な話をします、と「命」という感じを黒板に書く先生。チョークと黒板の擦れる「キー」という頭に響く音が教室に鳴り響く。
娘の父は世間的に有名な桜宮先生、彼はHIV感染者、だから子どものためを思い結婚という形をとらなかったと。そして、学校のプールで起きた事故の話を始めるのだった。
ある日娘は消えた。そして見つかったのはプールの中。警察は事故死としたが、このクラスの生徒に殺されたのだと語りだす。
犯人はAとB
走る緊張感。HIV感染者の父親、桜宮先生が初めて娘を抱いた時、それはもう娘は動かない身体になった時であった。
犯人は二人。
A,Bと呼びますと続ける森口先生。
Aは成績優秀。死の真相を問いただした時、窓から飛び出そうとするが「な~んてね」と軽く言う少年。殺してやりたい。本気でそう思った。
Bは成績は上がらないが努力もしない。ゲーセンでからまれ警察へ。Bは罰で2週間のプールサイドの掃除を命じれた。事件をBの自宅で話しても、Bの母はかわいそうに、とBに対して言っただけ。
もうこれで森口先生の心は完全に壊れたんですね。
選ばれた娘
森口先生の話が進むにつれ、犯人は分かったと携帯メールを回す生徒たち。
AはBに声をかけた。ターゲットに選ばれたのは最も幼くか弱い女の子。
蓋を開けると感電する仕掛けの可愛いポシェット、プールわきで感電して気を失う森口先生の娘。
その子が死んだと思い込むAとB。Aが立ち去った後、自分がやったと思われるのを避けるために女の子をプールに投げ込むB。
娘が死んだのは、プールに投げ込まれたから。Aには殺意があったが殺せなかった。Bは殺意がなかったが殺してしまった。
みんながさっきまで飲んでいた牛乳。A、Bの二人の分にはHIVだった桜宮先生の血液を混ぜておきました、と淡々と語る森口先生。
怖すぎる~
そして始まる新年度
新しい学年が始まる。クラス替えはなかった。
みんな真実から目を背けたくて妙にはしゃぐ、と語る委員長の北原美月。
少年Bは不登校。
HIVの件から極端な潔癖症になっていた。
新しい担任はクラスの委員長、北原美月と共にこの家に通う。クラスからの寄せ書きも届けた。でもその寄せ書きは頭文字をつなげると「人殺し、しね」のメッセージが読み取れるのだ。
少年Aは学校に来ていた。
みんなからいじめのターゲット。
いじめることで制裁ポイントがたまるとクラスの生徒たちにメールが回る。いじめに加わらないクラスの委員長、北原美月。精彩ポイントがたまらない。クラスのみんなに無理やり少年Aとキスさせられる。
追い詰められたBとその母
何度も少年Bの元へ通う新しい担任とクラス委員長の北原美月。
それだからこそ追い詰められるBとその母。実は陰で糸を引いていたのは、娘を失った森口先生。ついに母は子供を道ずれに自殺を図ろうとする。
Bに刃物を突き刺すがBが発狂。刃物を拾うB。逆に母は帰らぬ人となる。
Aの過去
Aの母は研究者だったがAを育てるために夢を捨てた。自分の夢をAにたくそうと、幼いころから学問を無理やり教え込んだ。なんでできないの?見かねた父。そして両親の離婚。母はAを捨てて家を出る。そして父は再婚。
母に認めてもらいたい。母に振り向いてほしい。ただそれだけのために、学校で生徒の前のスピーチが終わったと同時に学校を爆破する、という事件を計画する。
クラス委員長の北原美月はそんなAの心を知っていた。直接会いに行けばいいのに。でもできないんだ。本当はとっくに捨てられたことに気がついてるんでしょ、と言い放つ。殴られる美月。その場に崩れ落ちる。そして流れる血と引きずられる跡が映し出される。
反応しない
自分のウェブサイトに爆破予告するA。
そこに母からのメッセージが。
研究室に母に会いに行くA。でも知ったのは、母は新婚旅行中だという事実だけ。このメッセージも森口先生が仕組んだものだった。
全校生徒の前でスピーチを行うA。命の尊さを力説する。そして口癖の「な~んてね」。爆弾スイッチになっている携帯電話のボタンを押すが反応しない。どうして?
全てが爆破
そう、森口先生が爆弾を回収していた。電話で森口先生と話すA。あなたは泣きながら研究室から飛び出した。私ですよ、勤務先を送ったのは。あの無様な姿。馬鹿ですか?
そして回収した爆弾の場所を教える。そう、母のいる場所、大学の研究室。
母は昨夜新婚旅行から帰ったそうよ、とAに告げる森口先生。
全ては母に振り返ってもらうため。でもその全てが爆発する。自らの手によって。
うわー、怖すぎる~、この話。予測が全くつかない。
な~んてね
時計が戻る。時計が戻る。
焼かれた炎が元に戻る。
どうなる?もどってどうなる?そこに見えるのは、母の横顔なのか。
床に倒れた少年A。森口先生は続ける。爆弾を作ったのも、スイッチをおしたのもあなたです。叫ぶ、泣く、少年A。体育館に響くのは彼の声のみ。響く足音。誰だ。
見上げるとそこに見たのは森口先生。
これが私の復讐です。
本当の地獄、ここからあなたの更生の第一歩が始まるんです。な~んてね。
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結局の所
自分の娘を殺された森口先生。犯人の二人AとB。
Bは家庭崩壊、ついには母を殺してしまい、Aは最愛であり、でも既に手の届かない母を自らの手で爆破してしまったと思い込ませて精神を崩壊させた。
委員長の北原美月が殺されたのは、特に意識したことではなかったか。
自ら手を下すことなく、周りの全てを利用して復讐を果たした森口先生。でも話の中、委員長と二人で話したのち、夜道で一人嗚咽する先生。
その心の中にある闇は計り知れない。
橋本愛について
- 生まれ:1996年1月12日(28歳)
- 出身:熊本県生まれ。
- 経歴
2008年にソニーミュージックのオーディションでグランプリを受賞。
13歳で『SEVENTEEN』の専属モデル。
2009年に映画「Give and Go」で映画初主演
映画『告白』ではクラス委員長役。
その後、数々の映画、ドラマに活躍中。 - 負けず嫌い
三姉妹の次女。2008年、姉妹の中で一番顔が濃いという理由でから「ミーハーな」(と表現される)母が応募したオーデションでグランプリを受賞して芸能界入り。
翌年の2009年には、女性ファッション雑誌『Seventeen』のミス・セブンティーンに選ばれ、映画『Give and Go』で映画初出演(初主演)。そしてその翌年の2010年にこの映画「告白」出演とつながります。
目標とする女優は志田未来。これは、志田未来が主演した有名なドラマ「14才の母」の影響があるかもしれませんね。
主演の松たか子
最後に、といっては失礼ですが、主演の松たか子について。
- 松 たか子(まつ たかこ)
本名 佐橋 隆子(さはし たかこ)
藤間 隆子(ふじま たかこ、旧姓)
松本 幸華(日本舞踊) - 生年月日 1977年6月10日(47歳)
- 出身 東京都
- 血液型 A型
- 活動内容
1993年:舞台出演でデビュー
1994年:テレビドラマ初出演
1996年:NHK紅白歌合戦司会
1997年:歌手デビュー - 配偶者 佐橋佳幸(2007年 - )
九代目松本幸四郎(父)
藤間紀子(母)
松本紀保(姉)
七代目市川染五郎(兄)
2014年にはディズニー映画「アナと雪の女王」で女王・エルサの声を担当し、エンディングテーマ「Let It Go」を美しく&力強く歌い、超人気。本来の歌い手であるメイジェイを上回るほどの圧倒的人気で、年末の紅白出場の話もありましたが、結果子供を授かったことを理由に出場ならず。
今後の活躍もますます期待されますが、当面は2015年3月に無事出産していることから、まずはお子さんが第一でしょう。復帰も予定されてますが慌てず焦らずで行って欲しいですね。
最後に
この映画「告白」。R指定だけに、とは言いませんが、恐ろしい映画です。
人の心の中の闇、そして想像も出来ない話の展開に、心の準備をして観てみてください。
以上、「松たか子と橋本愛の映画「告白」!深い闇、壮絶なあらすじ(ねたばれアリ)」でした!