新・猿の惑星 1971年作品のあらすじ(ネタバレあり) 母さんは賢かったよ
2016/11/23
大人気となった「猿の惑星」シリーズ。
寅さん映画のように毎年新作が出されるようになり今回の「新・猿の惑星」はその3作目、1971年の作品。
この後、1972年「猿の惑星・征服」、1973年「最後の猿の惑星」と続くことになるんですね。
前作までは未来の地球が舞台。
そこでは人類は退化してしまっていて言葉すらも喋れない原始人状態でサルが地球の支配者となって人間狩りをしている世界。
その未来の地球から3人の、というか3匹のサルが現代の地球、彼らから見れば過去の地球へやってくる物語がこの第三弾「新・猿の惑星」です。
第三弾「新・猿の惑星」あらすじ
サルが支配する未来の地球で現代からやって来た宇宙飛行士テイラー、ブラント、そして未来の人類ノヴァを助けるチンバンジーの科学者夫婦ジーラとコーネリアス。
第二作の終わりにはコバルト爆弾(核爆弾)によりサルが支配する未来の地球が滅亡してしまいますが、その滅亡直前、ジーラとコーネリアスは親友でもありサルの中の超天才でもあるマイロと共に地球を脱出します。
着いた先は今度は未来ではなく過去の地球。前作までとは逆に人間が支配する現代の地球に未来の知能を持った猿がやってきてしまったという話しです。
未来から過去へ
破滅する未来の地球を逃れ、過去の地球にやってきた猿の科学者夫婦ジーラとコーネリアス、そして親友のマイロ。到着した先は1973年の地球。そこは伝説となっていて信じがたい人類が支配する世界でした。
自分たちが高い知能を持ち言葉を話せるということが人間に知られると危険と考えた3人はその事実をひた隠します。
が、動物の扱いを受けるジーラはとても我慢できずにとうとうしゃべってしまいます。それがきっかけでサルたちへの尋問がはじまり、天才マイロは移送先でゴリラに殺されてしまうことに。
残された夫婦ジーラとコーネリアスやいかに。
世間の人気者
このことからジーラとコーネリアスは危険視されるようになり、特にジーラはこの時妊娠していて、知能を持ったサルが子孫を残していくことに人間たちはとても危機感を抱くようになりました。
いつか知能を持つサルが人間を支配する、というようなことにならないよう、人間側が下した判断は妊娠中絶、そしてジーラとコーネリアスは生殖不能とするもの。
ジーラとコーネリアスの公聴会の様子は一般公開され、二人は一躍世間の人気者へ。でも自分たちの身の危険を案じていた二人は、未来でテイラーに会った事や人間狩りをしていたことは話さなかったんですね。
でも隠し通せたものつかの間。ついには未来の地球の終末、地球における人類からサルへの支配者がかわる経過をしゃべってしまいます。
悲しい判断と結末
この悲しい判断はジーラとコーネリアスにとってはとても受け入れがたいもの。
二人は逃げ出しサーカス団にかくまわれ、ジーラはそこで無事出産。でもまだ追われる身で自分たちがどうなるか全くわからない。
出産した赤ちゃんを抱くジーラ。その視線の先には同じく赤ちゃん猿を抱くサーカス団のサルのお母さん。
サーカス団に身を隠す3人でしたが、最後には見つかり、遂には射殺されてしまいます。悲しすぎる。
最後にサーカス団の団長が、サーカス団で抱かれる赤ちゃん猿を見ながら「お前の母ちゃんは賢かったな」とつぶやくラスト。赤ちゃんサルの目がいつまでも印象深い映画でした。
そして未来へ
過去の現代社会に来てしまった未来のサルの科学者夫婦、ジーラとコーネリアス。
しゃべることすらできない人類を知能を持ったサルが支配する未来の地球、知能を持つ人類がしゃべることすらできないサルを支配する現代の地球。
未来では喋ることのできる人間を排除、現代では喋ることのできる猿を排除、と結果的には同じ結末をたどってしまいました。違うのは高い知能を持つサルの子孫が残ったこと。
テイラーが未来の地球に辿り着き、その宇宙船を使って未来の地球を逃れて過去の地球へやってきたジーラとコーネリマス。そこで子供生み一人残された赤ちゃん猿。大沢たかお、綾瀬はるか、 中谷美紀などが出演した人気ドラマ「JIN - 仁」に見られる並行世界ではなく、全ては歴史の必然として事が運ばれているようです。
残された子供が次の未来を作って行きます。次作はシリーズ第四弾、1972年「猿の惑星・征服」。
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