ディズニーのハロウィン映画といったら「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」
2017/02/21
毎年10月に訪れるお化けが一杯のこわ~いお祭り「ハロウィン」。
そんなハロウィンに見る映画は?と言えばやっぱりホラー映画。真っ先に頭に思い浮かぶのは、ご存知お祭りの名前ハロウィンと同名の、あのシリーズを通して静かに、また恐ろしく流れるテーマ曲におびえながら見る映画「ハロウィン」です。ギャー!
いやいや、そういった映画もいいけど大人も子供も一緒に楽しめる映画はないのかな、ディズニーであったらいいな~、なんていうあなた!
ありますまります「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」。ディズニーの映画だって意識している人も少ないかもしれませんが、これ、ディズニー映画なんですね。
ナイトメア?確か意味は悪夢だな...ビフォア・クリスマス...クリスマスの前? クリスマスの前の悪夢? え? さてさてどんな映画なのでしょう。ちょっとだけのぞいてみましょう。
Contents
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
ディズニーでハロウィンの映画と言えば、この「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」。
- 公開: 1993年(アメリカ)、1994年(日本)
- 原題: The Nightmare Before Christmas (邦題に同じ)
- 原案、原作: ティム・バート
- 特徴: モーション・ストップ・アニメーション技術を使って製作
・モーション・ストップ・アニメーション
CGとは異なり、静止している人形などを、一コマ一コマ撮影して、連続して動いているかのように見せる撮影方法がこの「モーション・ストップ・アニメーション」。昔々のまだCGとかがなかったころの恐竜映画や特撮怪獣ものを思い浮かべてもらえれば、あ~、となるかと。
この映画「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」は、この技法を駆使して作られています。言われるまで気がつかないほどです。
・ティム・バート
アニメーターとしてウォルト・ディズニー・スタジオで働き、2001年に公開された「PLANET OF THE APES/猿の惑星 Planet of the Apes」、2003年公開の「Big Fish」などの監督。2010年の第63回カンヌ国際映画祭では審査委員長を務めたほどのえらーい人。
この映画から分かるように、過去ストップモーション・アニメーションの第一人者レイ・ハリーハウゼンから多大な影響を受けてます。この映画の仕上がりは素晴らしく、1993年のアカデミー最優秀視覚効果賞を受賞。
・アカデミー最優秀視覚効果
その年の最も優れた視覚効果を使った映画に与えられるアカデミー賞の部門の1つ。
この賞を受賞している良く知られた映画では「ジェラシック・パーク」(ナイトメアー・ビフォア・クリスマスの受賞と同年の1993年)、「タイタニック」(1997年)、「マトリックス」(1999年)、等々、2013年では「ゼロ・グラビティ」が受賞してます。
・3D化
毎年東京ディズニーリゾート内にあるシネマイクスピアリで、3D化された「アイトメアー・ビフォア・クリスマス」が公開されてます。今年はいつ公開なのかな?
あらすじ
1年に一度のお祭り「ハロウィン」を人間界へ送り出す不思議な町「ハロウィン・タウン」。そこは怖いことが当たり前、右を見ても左を見てもお化けばかり。
そんな町「ハロウィン・タウン」の人気者は、かぼちゃ畑の王と呼ばれる骸骨頭の「ジャック」。毎年ハロィンでは町のヒーロー、町の王様。でも実は同じ事の繰り返しで、もううんざりなんですね。まだ見ぬ世界もあるはずだ。全てを投げ出してどここかに行きたい、と。
そんな時、偶然迷い込んだ先は別世界。沢山の白いものに覆われ、明るく陽気で楽しい町。なんだここは?何だこの白いものは?あの楽しい笑い声は何なんだ? そう、そこは「クリスマス・タウン」。
全てが「ハロウィン・タウン」とは異なる街。笑い声にあふれ、愛にあふれる、悪魔や魔女なんていない、子供たちの寝顔がすてきな町。 なんて美しい町なんだ。クリスマスってこんなに楽しいものなのか。欲しいぞ!よし、クリスマスやるぞ!やってやる!俺たちもクリスマスをやるんだ!
さぁ、ここからが大変。怖いことが当たり前、平和な町の平和な感覚とは真逆のハロウインタウンの人達。プレゼント?何それ?リボン?なんで?笑えるほどに全てがこんな調子のハロウィンタウン。さてさて、どんなクリスマスが待っている事でしょう。
あとは見てのお楽しみです。
ミュージカル仕立てのこの映画。ミュージカルはちょっとね、と思おう人でもきっと面白いと思います。 季節も寒くなるこの時期、こわーいハロウィンは、この映画でホンワカしましょう。
ディズニーランドのホーンテッドマンション
何度言っても楽しいディズニーランド。
10月のハロウィンの時期には、ディズニーランドの人気のアトラクション「ホーンテッドマンション」もこの映画のナイトメアー仕様になるんですね。 ここでまたジャックに合えるかな?
10月あたりにディズニーランドに行く人は、是非忘れずにホーンテッドマンションに立ち寄りましょう。
おまけ: モーション・ストップ・アニメーションの疑問
いつも思う「モーション・ストップ・アニメーション」への疑問。
1コマ1コマ、人形やものを撮影してそれを連続して動いているように見せる撮影、っていうのは分かります。 でも結局手間暇がかかっているだけで今ならCGで作っちゃえば早いんじゃないの?といつも疑問でしたが、CGとの最大の違いは「実写映画と同じ手法で、実物へ光をあて、実際にそれを撮影していること」という記事を読み、あ、っと納得。
そうか、ポイントは距離と光だ。実写と同じようにそのリアリティを出すには、実写と同じように見える必要がある、それには光によってできる陰影や光の反射、更に自然な遠近感をだす距離感が一番のポイントなんだ、と気がつきました。
更にそこへ1コマ1コマの撮影による気がつかないほどの微妙なガタツキ感がアナログ感を更に演出。だからこそこの撮影方法を採用して、苦労に苦労を重ねて映画作りをする人たちがいるんですね。
良い映画をありがとうございます。