香川照之、46歳で飛び込んだ歌舞伎の名前や評価から、宝塚出身の母、浜木綿子の画像も見てみよう。
2018/12/15
映画にドラマに活躍する個性派俳優、香川照之。
歌舞伎役者の家系に生まれつつ、幼いころに父が家をでたために歌舞伎からは一切遠ざかっての人生。母・浜木綿子に女手一つで育てられ、大学卒業後は俳優の道へ。
それが2011年、46歳にして突然歌舞伎の世界に飛び込んだ。
周りの冷たいまなざし、それにも負けず、全身全霊で打ち込む香川。
ここではそんな香川照之の歌舞伎での名前や評価、そして女手一つで育ててくれた母であり女優・浜木綿子のことやその画像などを見てみましょう。
■プロフィール
- 香川 照之(かがわ てるゆき)
本名 香川 照之
歌舞伎 九代目市川中車 - 生年月日 1965年12月7日(59歳)
- 生まれ 東京都
- 身長 171cm AB型
- 活動期間 1989年 -
- 公式サイト TERUYUKI KAGAWA OFFICIAL SITE
■歌舞伎での名前や評価
俳優であり、本職が舌を巻くほどのボクシング解説までもしてしまう香川照之。
歌舞伎役者の家系に生まれ、でも40を超えるまで歌舞伎とは一切かかわりを持たずに来た人生。そこへ歌舞伎役者として(突然ですが)デビューを発表します。2011年、香川照之、45歳の時でした。
父は勿論歌舞伎役者で二代目市川猿翁(にだいめ いちかわ えんおう)。母は元宝塚歌劇団雪組主演娘役で女優の浜木綿子。
改めて家系をと見てみれば...
- 祖父:三代目市川段四郎、
祖母:女優の高杉早苗 - 父:二代目市川猿翁
母:女優の浜木綿子
長男:五代目市川團子 - 叔父:四代目市川段四郎、
叔母:女優の市川靖子 - 叔母:宝塚の浜由理子
- 従弟:四代目市川猿之助
とまぁ、何が何だかわからないぐらいの歌舞伎役者、芸能一家。そう、香川照之は歌舞伎役者の血を引くサラブレッドです。
まだ3歳だった頃、曽祖父、祖父がいきなり同時に他界した。父にとっては歌舞伎界での後ろ盾が突然全てなくなる非常事態。
芸を極めるため、先祖から受け継ぐ歌舞伎を守るため、家庭と歌舞伎の両方はできない、と、家庭を捨てて出て行った父。今の時代なら果たして同じことをしたのかどうか分かりませんが、そのために父母は離婚。
そして香川照之は、紆余曲折があるのでしょうが、歌舞伎の世界には全く触れず、1988年、東京大学文学部社会心理学科を卒業した後、1989年にはNHK大河ドラマ『春日局』での小早川秀秋役で俳優デビューです。
歌舞伎の世界へ
その後、俳優をしていた香川照之、なんと45歳の時に今まで経験のない歌舞伎の世界に飛び込んだ。
歌舞伎の家系に生まれたとはいえ、香川照之について言えば全くの素人。
2011年9月27日に突然「九代目 市川中車」の襲名発表、そして翌年2012年、46歳で歌舞伎俳優デビューする、ということで電撃的な歌舞伎界への進出です。
長らく確執のあった父(そりゃ家を捨てて出て行った父ですから当然です)と和解し、そして長男が生まれたことから、140年続いている家系を自分、そして受け継いでいくことのできる自分の子がいるのに自分が継いでいかなくても良いものなのか、というずっとくすぶっていた思い。
長い間自問自答を繰り返し、そして市川宗家をはじめ関係者と相談した結果の判断と決意でした。
歌舞伎役者:市川中車
歌舞伎役者としての名前は「市川中車」(いちかわ ちゅうしゃ)。
名跡「市川中車」の当代で「九代目 市川中車」です。
歌舞伎の世界は、名前からして色々と分かりづらいですが、
- 名跡 - みょうせき
名跡とは代々継承される個人名、もしくは家名。歌舞伎に限らず、落語や相撲、昔の武家の家のように代々襲名する名前の事を名跡と言います。 - 当代
これは今の代のこと。
名跡は受け継がれていく名前のため、時代をさかのぼれば同じ名前を複数の人が名乗っていることから、今の時代に名乗ってるのはこの人、ということで当代、と言います。
ということから、香川照之の”名跡「市川中車」の当代で九代目 市川中車”とは、「市川中車」という名を代々受け継ぎ、今の時代に受け継いでいる人、そしてその名前を受け継いだ9番目、となりますね。
歌舞伎役者としての評価
2012年の6月に歌舞伎デビューした香川照之。
その2年後、2014年7月の歌舞伎座は恒例の興行。
- 人と違うことが創造性があるとされる映像から、「正解」のある世界に入った。毎日、足りないものを突きつけられるのは厳しいことだった。
と振り返る市川中車(香川照之)。
果たして歌舞伎俳優としての評価はどうだったのか。
歌舞伎役者、四代目 市川左團次は以下のように評価してます。
(出展:四代目 市川左團次オフィシャルブログ)
- 「夏祭浪花鑑」「修禅寺物語」「天守物語」と、三つの演目に出演されるお忙しさ。ご一緒している「夏祭浪花鑑」の中車さんの三河屋義平次は、さすが数々の難役を、ご自分のものにされてきた役者の腕前が、光っております。
同じ歌舞伎役者の四代目 市川左團次からは高評価。その他のメディアヲ見てみると...
- 日刊ゲンダイから演劇ライターの評価では、
- 昼夜にわたって舞台に立ち、大車輪の活躍をみせている。
- 評価も上々
- 歌舞伎役者独特の立ち居振る舞いやセリフの緩急には課題
- 観客の目をひく存在感を発揮
- 夜の『修禅寺物語』では新歌舞伎の大役・夜叉王も自分なりに咀嚼
- まだまだ粗削りですが、中車スタイルを確立しつつある
良い評価ですね。
その他にも以下のような評価が飛び交いました。
- 連日のように満員御礼を記録。
- 週末には数十人単位での立ち見が出た。
- 芝居のスケールは大きい
- 昼夜ともにこの人の異能が光っている
- 全体としてさしたる違和感もなく演じ切ってしまったことに驚く
意外、と言ってはとても失礼ですが、一般的な評価は上々、というか、かなり良い。
歌舞伎界へ飛び込んだのが45歳の2011年、そして歌舞伎役者としてのデビューは2012年、46歳の時。それからまだ2年。
過去、いきなりの歌舞伎界デビュー発表時には、周りの、それこそ子供の時から歌舞伎の世界で修練を重ねてきた歌舞伎役者たちからは冷たい扱いを受けたといったニュースを見かけましたが、最近ではどうでしょう。
「役者仲間からの信頼も勝ち得て、今は一目置かれる存在のようだ」、との記事もあったり、2011年のデビュー時のあいさつ回りには冷たくあしらったとされる市川海老蔵も、この2014年7月の興行ではフォローしているとの記事もあったりと、初めての事だからこそ真摯な態度で臨んできた結果が評価されているようです。
演技の評価は一上々のようですが、一般の人達のツイッターを覗いてみれば、褒めている人の方が多いように感じるものの、そこはやっぱり賛否両論。歌舞伎役者として「味」や「個性」がでてくるのは、これから、というところかもしれません。
当然、香川照之自身も現状に満足しているはずもなく、まだまだこれからの歌舞伎役者、市川中車。息子ともども、歌舞伎界を盛り上げていくことでしょう。
■母、浜木綿子
そして母、浜 木綿子。
香川照之の母はどんな方なのか、画像なども合わせてちょっとここで見てみましょう。
3歳の子を残し、歌舞伎の世界で誰も頼らず生き抜いていくためとはいえ、家を捨てて出て行った父。そんな中で女手一つで育ててくれた母、浜木綿子。
プロフィール
- 浜 木綿子(はま ゆうこ)
- 本名 香川 阿都子(かがわ あつこ)
- 生年月日 1935年10月31日(89歳)
- 出身 東京市目黒区緑が丘
- 職業 女優
- 活動期間 1953年 -
- 元・宝塚歌劇団雪組トップ娘役
宝塚出身の女優さん。
テレビドラマで言えば、
- 女保険調査員シリーズ
- 女監察医・室生亜季子シリーズ
- おふくろシリーズ
など、長きにわたり2時間ドラマの女王として君臨。その人気から『火曜サスペンス劇場』へも最多の主演女優です。
画像を拝見!
そのお姿はと言えば、そうこのお方。

2014年3月
出展:mainichi.jp

2012年10月
出展:mainichi.jp
さすが宝塚出身。お美しい方ですね。
離婚後は、女手一つで子を育てた母。
そんな母にも恋が訪れますが、それは決して実ることはありませんでした。2014年8月にはその方もこの世の人ではなくなり、大変苦労を重ねてる方だと思います。
以上、簡単ですが、香川照之の歌舞伎の名前や評価、母、浜木綿子の画像も見てみよう!でした。