ハロウィン

ハロウィンのかぼちゃの意味は何?ジャック・オー・ランタンって怖いお話し?

2015/07/10

10月31日はハロウィンですね。

この日はハロウィンの発祥の地、昔々のヨーロッパ言えば1年の終わり。11月1日の新年を迎えるために収穫した秋の実りを捧げると共に、あの世の門が開いてご先祖様が家にお戻りになる日でもあります。日本のお盆みたい。

jack_kabocha

日本と異なるのは、ご先祖様の霊が帰ってくるだけでなく、魔女やお化け達もこの世に来てしまうこと。子供たちも恐ろしい幽霊やモンスターの仮装をして近所の家々を訪れます。

「トリック オア トリート!」 お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ。

日本でもかなり定着した感のあるこのハロウィン。

気が早いところは9月からもしてますが、10月に入ると街にはかぼちゃのお化けの飾りがあちらこちらに目につきます。

ディズニーはかなり気が早い、というか気合いが入っていて、9月の前半からハロウィンイベント期間に入ります。このころディズニーランドへ行くと、沢山のカボチャの飾りがあちらこちらに見られますね。

このかぼちゃのお化け、名前があって「ジャック・オー・ランタン」 Jack-O'-Lantern と呼ばれます。

へぇー、ジャックっていう名前なんだ。知り合いにもジャックっているけど...と思いつつ、この「ジャック・オー・ランタン」とは何でしょう?

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ジャックオゥランタン

「ジャック・オー・ランタン」、日本語で言えば、ジャックの提灯(ちょうちん)、とか、ジャックの灯り、とかになるでしょうか。

この名前は、ジャックという名の一人の男と悪魔との話にはじまります。

ジャックという名の男

昔々ヨーロッパのある島にジャックと言う名のどうしようもない男がいました。
飲んだくれでケチで乱暴者。ちょっと近寄りがたいですね。でも近寄って来たものがいます。それは悪魔。

10月31日のハロゥインの日、この世とあの世の境が曖昧になり、悪魔が人間の魂を求めてやって来ます。
飲んだくれでケチで乱暴者のジャックのところにも悪魔がやって来たんですね。

悪魔に魂をとられるか

悪魔がジャックに言います、「お前の魂をとってやる」
でもジャックは至って冷静。お酒に酔っていても悪知恵は働きます。

「分かった分かった。わしの魂で良ければくれてやる。
 でもその前に酒を一杯おごってよ」

この悪魔、悪魔にしてはちょっと優しいようで、「酒を一杯か。まぁ、それぐらいならいいか」と言いつつ、お酒を買うコインに化けます。

そこでジャック、コインを自分の財布にしまうやいなや、財布の口を固く閉じてしまいました。焦った悪魔、これでは外に出られません。

「おーい、外に出してくれー。これじゃ帰れないぞー。出してくれー」

そこでジャック、「よし分かった。外に出してやる。でもその代り、10年間は俺の魂を取に来るんじゃないぞ」

こうしてジャックは悪魔からうまく逃げることができました。
酔っ払いの割には、機転が利きますね。

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そして10年後

そして10年。もうすっかり忘れたところにやってくる悪魔。
10月31日のハロウィンの夜、再びジャックの元を訪れます。

「10年たったぞ。今度こそお前の魂をとってやる」

この悪魔、しっかりジャックのことを覚えてました。しかも律儀に10年という約束を守っている。そしてジャックもこの悪魔を覚えてました。さぁ、ジャック。今度こそ年貢の納め時か。

「分かった、分かった。わしの魂で良ければくれてやる。でもその前にリンゴが食べたいんだ。あそこのリンゴをとっておくれ」
と木の上のリンゴを指差します。

この悪魔、やっぱり悪魔の割にはちょっと優しい。

「リンゴか。まぁ、それぐらいならいいか」

と言いつつ、木に登ってジャックのためにリンゴを取ろうとします。
10年前にだまされたことをすっかり忘れている、実は気のいい、またはちょっと間抜けで可愛らしい悪魔ですね。

りんごをとりに悪魔が木に登るとすぐに、ジャックは木の幹に悪魔の怖がる十字架を書きました。焦った悪魔、十字架が怖くて下に降りられません。
こりゃまいった。

「おーい、十字架があって下に降りられないー。
 これじゃ帰れないぞー。なんとかしてくれー」

そこでジャック、「よし分かった。十字架を消して下に降りられるようにしてやる。でもその代り、俺の魂をとるんじゃないぞ。」

こうしてジャックはまたしても悪魔からうまく逃げることが出来ました。

飲んだくれでケチで乱暴者でも、こうしてすぐ機転がきくジャック。
本当は頭の良い人なんでしょう。もっと世のため人のために働いていればよかったのに。

そして月日が流れ

そんなジャックも歳をとり、とうとう死ぬ時が来ました。
天国へ行こうとしても、飲んだくれでケチで乱暴者だったジャックを入れてくれません。

ジャックは仕方なく地獄に向かいますが、地獄の門の前にいたのは見覚えのある悪魔。なんとジャックの魂を取に来てはジャックにだまされていた気のいいちょっと間抜けな悪魔だったんですね。

ジャックは悪魔に「天国には入れてもらえなかった。こちらに入れてくれないか」
そこで悪魔がジャックに告げます。「それはちょっとダメなんだ。お前さんの魂はとらないって前に約束したじゃないか。悪魔は約束は守るんだ」

さてさて今度はジャックが困りました。
「じゃぁ、わしはどこに行けばいいんだい」
「来たところにもどるんだな」

来たところ... しょうがない、もどってみるか、と思ったジャック。でも戻ろうにも道が暗くて分からない。
「道が暗くて、これじゃ戻るに戻れない。なんとかしておくれ」

ここでも悪魔は優しさを発揮します。

しょうがないな。じゃぁ、これでも使いな。

悪魔は地獄で燃えている魂の火を1つジャックに与えました。ジャックは近くに生えていたカブと言う植物の中をくり抜いて、その中に魂の火を中に入れて提灯を作りました。

その提灯を手に来た道を戻るジャック。でももちろん元々来たこの世にも居場所はありません。

それからというものジャックはかぶの提灯を片手にあの世とこの世をさまようになりました。あぁ...

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そしてジャックオゥランタン

この話がヨーロッパからアメリカに伝わりましたが、アメリカではかぶの代わりにかぼちゃが使われました。大きさも手ごろで中をくり抜きやすかったかんですね。

さまようジャックの象徴、ジャックが手に持っている提灯(ちょうちん)。
提灯を英語ではランタンと言います。

ジャックがこの提灯を持って歩いていることから「ジャックの提灯」、ということで「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれるようになりました。

そんなこんなで、ハロウィンの時期にはカボチャをくり抜いて、目や鼻もつけてお化けのような飾りがハロウィンの象徴にったんですね。「ジャック・オー・ランタン」と呼ばれます。
(ジャックオゥランタンとも表記されますが同じもの)

こういった話も知っていると、ハロウィンも一層楽しくなりますね。お友達にちょっと自慢げに話してみたくもなったりして。

ハッピー・ハロウィン!^-^)

補足 「ジャック・オー・ランタン」の「オー」の意味

ちなみにこの「ジャック・オー・ランタン」Jack-O'-Lanternの「オー」 O' は「~の」と言う意味。英語で言えば、of (~の)の省略形で O' (オー)となってます。

「ジャック・オー・ランタン」は、日本語では「ジャックの提灯」、または「提灯ジャック」と訳されます。

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