映画から学ぶ

映画「シルク」 あらすじ (ネタバレあり) 芦名星はエレーヌなのか

2016/11/23

映画「シルク」。2008年に公開された日本、カナダ、イタリア合作の映画。

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この映画、賛否両論がちょっと両極端かも知れません。 描写、音楽がとても良かったという良かった派。ストーリーを含めてなんだこれ、わざわざ見る価値なし、と言い切るダメ出し派。ツボにはまる人ははまってしまう映画、それがこの「シルク」という映画なんでしょうか。

主演にはマイケル・ピット, キーラ・ナイトレイ, 役所広司, 芦名星, 中谷美紀。

注目の芦名星は、主人公の心を奪う、最果ての地、日本に暮らす村の長の妻。セリフなしの描写のみ、常にカメラの視線が追われ、露天風呂では入浴シーンも披露してます。外国からの客人の前で膝枕で寝っ転がってしまいますが、神秘的な東洋の女性を演じます。

日本、カナダ、イタリアの合作映画ですが、主人公エルヴェのなんともまったりとした心の動き、それを見透かしながら表には出さず、ひたすら愛を貫く主人公の妻エレーヌ、遠く離れた地、日本で暮らし、人妻でありながら海外の男性に手紙を送る少女。

こう書いただけでもストーリー的に無理、という人もいるかも知れません。海外から見た日本の描写を楽しむ映画、ということかも。

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「シルク」 概要

日本、カナダ、イタリア合作の映画。1996年イタリアの小説家アレッサンドロ・バリッコにより発表された叙事詩的小説「絹」の完全映画化。

  • 公開:2008年1月19日
  • 出演: マイケル・ピット, キーラ・ナイトレイ, 役所広司, 芦名星, 中谷美紀
  • 監督: フランソワ・ジラール
  • 音楽:世界の坂本龍一

「シルク」 あらすじ

舞台は19世紀のフランスの小さな町から始まる。

故郷で愛する妻と暮らすエルヴェ

市長の息子であり戦争から帰った来た若き軍人の主人公「エルヴェ」。美しい女性「エレーヌ」と出会い恋におち結婚。

その頃から村では製糸工場が稼働しはじめたが蚕が疫病でやられて大打撃。主人公のエルヴェはそんな町を救うため、一度はアフリカで良質の蚕を手に入れて製糸工場を復活させるが、それもつかの間、アフリカ蚕も病気になった。さぁ大変。

エルヴェは村の製糸工場を救うため愛する妻を故郷に残し、美しい絹糸を吐く蚕を求めて一人世界の果てまでイッテQ、極東の地、幕末の日本へと旅立つことに。

妻は迷う夫を元気よく送り出します。けなげな妻。

世界の果て、そして出会い

その世界の果て、幕末の日本で蚕を求めて訪れた里は雪深き山間の村。美しい絹を吐く蚕を求めて行ったところ、そこで絹のように美しい肌を持つ一人の少女に出合ってしまった。

この少女が芦名星演じる村の長の妻。エルヴェはその少女の魅力にすっかり惹かれ恋に落ちてしまうがまずは仕事。

蚕を国に無事持ち帰り、持ち帰った蚕で大金持ち。花を育てる庭が欲しかった妻のために大きな庭のある家を購入して幸せな二人。でも極東で出合った不思議な魅力を持つ少女への想いが止みません。

再び日本へ

はやる気持ちを抑えつつ、翌年また同じ村へ蚕の卵の買い付けに。今度の訪問では村の長の妻から手紙をゲット。恋文でした。会えないと死んじゃうって。 もう気持ちを抑えることができません。

更にまた翌年、既に日本は幕末の危険な状態。そんな状態の国に危険を顧みず、周囲の反対も押し切って三度日本へ行くことに。日本ではなく他にも中国とか選択肢があるにも拘わらう日本行に拘ります。

こうなると妻エレーヌはもうすっかりお見通し。疑っていた気持ちが普通に確信へと変わります。それでも表に出しません。どうしてでしょう。子供ができない二人でしたが、時代背景的にそれがよほど大きなこと、後ろめたく責任を感じることだったのでしょうか。

三度日本へ

主人公のエルヴェ、3度目の日本で目の当たりにしたのは廃墟と化した里の村。

あの少女はどこだ!村から逃れる一行になんとか追いつくも、自分の妻に恋する男と分かっていた長には超激怒され追い返されてしまいます。

蚕の卵はだめだった。製紙工場もダメになってしまうが、町のために庭づくりに取り組み再び町を盛り返すことに成功。妻と共に静かに暮らしていたところへまた日本から手紙が。

あなたのためになるのなら私のことは忘れてね。さようなら。そして妻は病気が悪化し帰らぬ人へ。

手紙、その真実は...

ぽっかり心に穴の開いてしまったエルヴェ。

日本の少女から来た手紙、実は妻エレーヌからのものだったんです。あなたのためなら私の事は忘れて、と。 日本語だったんです。誰かに頼んで日本語に訳して出してもらった。エレーヌには分かってたんですね、夫の心は半分日本に置いてきてしまっている事。

日本にいる少女の気持ちも何故か分かっていたんでしょう、自分と同じ気持ちなんだって。皮肉半分もあるのでしょうが、だから日本語にして出したんですね。見たことも会ったこともない、最果ての地にいる少女、それは自分。

なんでストレートに自分の気持ちを出さなかったのか。切なく儚い物語。

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芦名星について

福島県出身。1983年生まれ。本名:五十嵐 彩。

  • 2002年、モデルとしてデビュー。連続ドラマ「Stand Up!!」や「仮面ライダー響鬼」などに出演。
  • 2006年には、オーディションで800人の中から選ばれ映画「シルク」のヒロイン役に抜擢。
    映画の中では露天風呂で上半身裸になって入浴シーンを披露してます。これにつられて見に行った人も多いかも。
    温泉に入っているシーンは、朝から日が沈むまでずっとお湯に浸かったままで倒れてしまったというエピソードもあり。
  • 2007年には「たとえ世界が終わっても」で映画初主演。
  • 2010年 主演映画「七瀬ふたたび」が公開される。原作者の筒井康隆からは「今までの七瀬の中で、もっとも七瀬らしい七瀬である」と言われたほど。
  • 2013年、『八重の桜』でNHK大河ドラマ初出演

 

フランソワ・ジラール監督のインタビュー

芦名星を映画「シルク」のヒロインに選んだ理由を尋ねられ、「多くの女優をオーディションしたが決まらなかった、 役柄が、つかみどころのなく、切なく、はっきりしない存在感を持つ女優、というところから芦名星を選んだ、と言っています。

なるほど、確かにそうかも。はっきりしない存在感、って難しいでね。

映画の撮影舞台

  • 長野県松本市
  • 山形県酒田市
  • イタリアのセモナータ、ローマ、ビエモンテ

映画の予告編

http://www.silk-movie.com/trailer03.html

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