七五三の名字の読み方は?他にも七五三木、七五三掛、七五三野ってあるけど読める?
2016/11/23
子供の成長にはかかせない大事な行事、七五三。
毎年11月頃になると、可愛らしく着飾った子供たちにの姿に、周りの人もほんわかした気分にさせられます。
親でなくてもその姿に思わず微笑む人がどれほどいることか。子供の力というのは、その存在だけでも凄いものですね。
この行事の七五三とはちょっと異なりますが、実は名字に「七五三」ってあるのはご存知ですか?
「七五三」の他にも、「七五三木」「七五三掛」「七五三野」「七五三田」「松七五三」と「七五三」が付く名字が沢山!面白い~。^-^)
さてさて、これらの楽しい名字たち、あなたは読めますか?
珍しい名字たち
日本で多い名字と言えば、佐藤、鈴木、高橋に田中、といった感じですが、これらを読めない!という人はまずいないでしょう。
そんな中、一目で読めない名字も沢山あります。
2014年で言えば、あの耳の聞こえない作曲家、「現代のベートーベン」として世間をにぎわせた佐村河内 守(さむらごうち・まもる)さん。
また、STAP細胞でこちらも世間をにぎわせた小保方 晴子(おぼかた・はるこ)さん(最近はどうしてるんだろう...)など、知ってないと中々読めない名字たち。
さてそんな中、「七五三」も名字の1つ。さて、なんて読むんでしょう?
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名字「七五三」の読み方
名字の「七五三」、そのままズバリ、しちごさん?
いえいえ、「七五三」は名字での読み方は「しめ」
(なごみ、と読む場合もあるようです)。
全国にこの「七五三」(しめ)さんは、およそ600人。意外や千葉県に多く300人ほどいるとか。
読み方の由来は「しめ縄」から来ているようです。
名前の由来
現千葉県北部を中心とした下総国。その下総国あった結城郡 七五三場が起源とも言われます。現在では茨城県結城市七五三場としてその名を残します。
(より大きな地図で 七五三場を表示)
「七五三場」の語源は「〆」。立ち入り禁止の聖地のことと言われてます。
結城郡は元々幕府領・旗本領だったので、立ち入り禁止の聖地、ということでしょうか?でもなぜ「七五三」と「〆」が?、と思ったら、どうも「しめ縄」が関係しているようです。
今の「しめ縄」は、下の写真のように3本の縄をぶら下げるのが一般的。でも古くは、3本、5本、7本の縄をぶら下げたとか。そう「七五三」です。
そこから「しめ縄」の「しめ」に「七五三」が使われるようになり、「七五三縄」とも書いたようです。
ということから「七五三縄」=「しめ縄」、ということから「七五三」を「しめ」と読むようになったんですね。
こういったことから地名の「七五三場」を見てみると、幕府領・旗本領だった場所で聖地、ということから〆場(しめば)とかになって、それからちょっと洒落た感じで「しめ」を変えて「七五三場」とか書くようになったんじゃないでしょうか?
郵便番号を見てみよう
ちなみに、地名「七五三場」に七五三といった数字が入っているだけに、地名を示す郵便番号も面白いことになっているかも、と思ってみたら「〒307-0038」。
5が入ってません! 残念~、あと一歩でした。
(無理やりにでも、郵便局が気を聞かせて〒357とかにすれば知名度もグンと上がると思うんですけど)
ちなみにどうでも良いですが、753系の郵便番号は以下2つ、
- 埼玉県飯能市の郵便番号 〒357-0000
- 山口県山口市の郵便番号 〒753-0000
でした。
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その他の七五三たち
「七五三」が付く名字は、実は他にも沢山あります。
・七五三(しめ,なごみ) 全国におよそ600人
・七五三木(しめき,しめぎ) 全国におよそ400人
・七五三掛(しめい,しめかけ) 全国におよそ400人
・七五三野(しめの) 全国におよそ90人
・松七五三(まつしめ) 全国人におよそ70人
・七五三田(しめた) 全国におよそ10人
(引用元: 名字由来.net)
「七五三」は全て「しめ」の読みで使われてます。
同じ苗字の人見つけたら、基本は親類縁者かもしれませんね。
「七五三掛」の姓には、ジャニーズJr.に七五三掛龍也(しめかけ・りゅうや)がいます。きっとファンの層には「七五三」の読み方はお馴染みなんでしょう。
絶対いる名前
名字が日本の行事とも同じことから、ただでさえ面白いのに、数字だけなので、
- 「七五三一」(しめ・はじめ/しめ・かず)っていう人や
- 「七五三一二三」(しめ・ひふみ)っていう人、
絶対いると思います。^◇^)
親が一発で覚えられますように、と願って付けたんでしょう。その願いは届きます。いや、これは悪いことはできませんね。
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数字の名字
その他、「七五三」のように、数字だけの名字ってあるのかな、などと調べると、あるわあるわ、もう沢山。
その中で、これは面白いな、難しいな、と思うものを挙げてみると...
- 一(にのまえ) 二の前だから
- 二(したなが) 見た目通り、下の棒が長いから「したなが」(下長)
- 三(にのつぎ) 二の次だから
- 四(あずま)
- 七(さとる)
- 八(にはらい)
- 九(いちじく,いちのく,くのもじ)
- 十(もげき,もぎき,よこたて,つじ)
- 一三四(にない) 二が無い
- 百々(どど,ももも)
「十」を「よこたて」を読むのは面白いですね。
数字の名字って、実はまだまだ沢山あります。
興味のある方は、是非色々調べてみてください。思わず、おぉ~、となるもものが見つかって面白いですよ。
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【追記】コメントで指摘
後のコメントいただいてますが(記事下方参照ください)
多くは創作のものが混じっている、実在するのは「十」(下はねる)の「もぎき」さん、「九」の「いちじく」さん、「百々」の「どど」さん「もも」さん、だそうです。
このコメントも何を参照してのコメントなのか分からないため、改めて調べてみようと、再び名字由来.netで見てみました。
なかったものとしては以下のとおり。
- 三(にのつぎ)
- 一三四(にない)
ただし、このサイトもユーザーが書き込みできる、ということが特徴のため、どこまで正しいかは今ひとつ不明。
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