手塚とおる、半沢直樹や救命病棟で光る役者は手塚治虫の甥だった。
2016/11/22
個性派、実力派、様々な言葉で表現される俳優「手塚とおる」。
数々の舞台で活躍し、舞台ではその名を知らない人はいないほど。テレビドラマでは「半沢直樹」、「救命病棟24時」、「ルーズヴェルト・ゲーム」で見せた演技で一躍ブレイク。
これまで名脇役として脇でどうしようかとずっと考えてきた、と語る手塚が、50歳を超えて初めて2015年1月からのコメディータッチのドラマ「太鼓持ちの達人~」で主演を演じます。
その個性的な演技でドラマをどう演じるか、今、正に注目される俳優さん。名前からして聞き覚えのある名字「手塚」。そう、マンガの神様「手塚治虫」に関連する家系のお方です。
ではそんな今光る「手塚とおる」、手塚治虫との関係や、出演ドラマなどを色々と見てみましょう。
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■プロフィール
- 手塚 とおる(てづか とおる)
- 本名 手塚通
- 生年月日 1962年6月27日(62歳)
- 身長 175cm B型
- 職業 俳優
- 活動期間 1983年 -
- 公式サイト 手塚とおる Official Web Site
■マンガの神様の甥だった
俳優・手塚とおる。
父親はマンガの神様「手塚治虫」の2歳下の弟「手塚浩」さん。
手塚浩さんはアマチュアの昆虫研究家として有名で日本蝶類学会会員。そしてその子「手塚とおる」は、つまり「手塚治虫の甥っ子」にあたります。
1983年、舞台『黒いチューリップ』で俳優デビュー。1986年から劇団「健康」に参加し、1992年の解散まで全作品に出演。舞台以外にも映画、テレビドラマで活躍中の実力派の俳優です。
■原点を語る
1983年の舞台『黒いチューリップ』で俳優デビューした手塚とおる。そのスタート地点である西武劇場(現パルコ劇場)の40周年企画で、自身の原点を語っています。
- 【公式】PARCO STAGE
パルコ劇場40周年企画「ゆかりの40人」手塚とおるコメントmovie
この中で、役者としてのデビューはパルコだったので、パルコで引退作もやらせてもらえたらと語ってます。舞台の中盤ぐらいで、もう少しで終わりだったね、と言われながら死ねたら、と笑いながら語る面白い人。
それにしても若い!とても年齢相応には見えないですね。
■手塚治虫と手塚浩
伯父である手塚治虫、そしてその思い出を語る父・手塚浩さんについては「手塚治虫の公式サイト」のコラムを見ると面白い。
手塚治虫の少年時代から、宝塚への引っ越し、当時の家の様子や宝塚のスタートの交流の様子など、とても興味深いことが色々と書かれてます。
・手塚治虫について
漫画界の巨匠、手塚治虫。
ちょっと横道にそれますが、手塚治虫を見てみれば...
生まれた日が明治天皇の誕生日を祝う明治節であったことから「治」と命名され、母方の先祖には忍者の服部半蔵がいると言われるのが面白い。
手塚治虫は3人兄弟の長男。昆虫をこよなく愛しファーブルを思わせる少年だったとか。2歳下には弟・手塚浩(この子が手塚とおる)、4歳下には妹・宇都美奈子(旧姓手塚)。
生前より既に「漫画の神様」と呼ばれ、作品はマンガを芸術の域まで高めると共に、その影響は映画、文化をはじめとするあらゆるジャンル、また若者の精神形成までにも及びます。
代表作を挙げてみても数知れず、『鉄腕アトム』に『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』に『ブラック・ジャック』、更には『三つ目がとおる』に『火の鳥』『どろろ』。晩年にも『陽だまりの樹』『アドルフに告ぐ』など青年漫画においても傑作を残してたりと、まぁ、挙げればキリがありません。
ご家族で言えば、長男は映像作家の「手塚眞」、長女はプランニングプロデューサーの「手塚るみ子」、次女は女優の「手塚千以子」、そして姪には声優の「松山薫」、甥には「手塚とおる」、となります。
■半沢直樹や救命病棟
大人気ドラマの「半沢直樹」では憎たらしい小里課長代理役や、「救命病棟24時」では脳神経外科教授、「ルーズヴェルト・ゲーム」では野球部監督と、その演技が見せるインパクトから一躍ブレイクの手塚とおる。
元々舞台で活躍していた演技派の俳優ですが、舞台ファンだけでなくこれからは世間が一気に注目です。
・堺雅人との縁
半沢直樹の主演・堺雅人とは縁があり、堺雅人の初めての舞台(といってもチョイ役ででた)1995年の「本牧マクベス」で主役を務めていたのが手塚とおる。
堺雅人はその舞台で手塚とおるの演技に圧倒され、今なお尊敬する先輩と言ってます。お互い一緒に演技ができると分かった時には、どんな気持ちだったか聞いてみたいですね。
■50歳を超えて初めて
2015年1月スタートの「太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~」でドラマ初主演。
このドラマ、書籍の「正しいブスのほめ方」「正しい太鼓のもち方」を原案にした処世術ドラマで、手塚とおるは「クレーム処理の達人のスーパーの店長」であり、ドラマの中のオンラインゲーム「世渡りWARS」では「太鼓持ちの達人」として上手に褒めて難局を乗り切る「スタローン大佐」を演じます。
ちなみにこのオンラインゲームでは3人トリオで、後の二人、情報分析官は「柄本時生」、作戦参謀は「木南晴夏」が演じます。
まさかの手塚とおるさん
50歳を超えて初めてドラマの主演。このドラマのプロデューサー濱谷晃一からして「自分でお願いしておきながら、まさかの手塚とおるさん主演」と言わせるほど。
いや、自分でお願いしてまさかの登場、ってのが面白い。期待は大きく、でも無理でしょ、と思っていたら、OKしてもらえて幸せ!ってところです。これは面白いドラマが期待できそうですね。
一方、手塚とおるからしてみれば、
- 何をどうすればいいか分からなくて、ずっとドッキリ感覚。
- 人をほめるドラマ。「昭和の太鼓持ち」植木等さんを目標に、この世知辛い世の中で「平成の植木等さん」みたいになれれば。
と意気込みを語ります。
いいですね、「平成の植木等」。
きっとその言葉以上の演技をみせてくれるでしょう。
さぁ、平成の植木等、手塚とおる劇場のはじまりはじまり~。