七五三のお参りの時期をずらす!?時期外れはメリット一杯!
2015/07/14
七五三。子供の健やかな成長をおい祝いし、氏神様(というか産土神)のさらなる御加護を祈る伝統行事。
毎年10月から11月になると、神社の周りで綺麗に着飾った子供たちとその家族を見かけます。土日・祝日ともなれば、その混雑も相当なもの。
混雑を避けゆったりと七五三をお祝いしたい、色々な事情からどうしても七五三の時期にお祝いできない、といったご家庭もあろうかと思います。
ではそんな方々はいつ七五三をお祝いすればいいんでしょう?
答えは単純、時期をずらす、ということ。
時期がずれてしまった、その年はできなかった、などと思っている人がいたとすれば、そんな事は大した話ではありません。そもそも昔々はお参りの時期はあまりはっきり決まってませんでしたし。
大切なのは子供の成長、健康を願う気持ち。
お参りしたい時期を是非神社にお問合せしてみてください。多くの所では「年中受付」だそうですよ。^-^)
Contents
時期を外す理由もいろいろ
七五三のお参りの時期を外す理由も、混雑を避けたいといった素朴なものから、仕事や親族の関係でどうしてもスケジュールするのが難しいとか、出産や、急な入院、身内の不幸といった不可抗力的なものまでいろいろです。
- 混雑を避けたい
- 仕事や親族の都合がどうしてもつかず
- 出産の時期が重なった
- 海外在住で一時帰国時に行いたい
- 子供が病気など、体調がすぐれなかった
- 親の急な入院
- 身内の不幸
などなどいろいろ。
では、時期を外す、ずらすにしろ、まずは本来の時期からおさえておきましょう。
七五三の本来の日取り
七五三の本来の時期は旧暦11月15日。
現在の暦で言えば、おおよそ12月の中旬ごろ。
12月ともなれば今も昔も雪も降り積もる地域も多かったでしょう。
昔は随分寒い時期に七五三をお祝いしていたんですね。
11月15日の由来
11月15日が七五三。では11月15日はどこから来たんでしょう?
- 将軍家の行事
天和元年(1681年)11月15日、江戸幕府第5代将軍徳川綱吉の長男・徳川徳松の健康を願って行われた催しが始まり
- 旧暦の11月15日は実りの感謝、満月、鬼宿日
昔使われていた日の吉凶を占う方式の一つに二十七宿(1865年より二十八宿にとってかわった)があり、その中で最も良い日が鬼宿日(鬼がいない日。鬼の休憩日ですね)。旧暦の15日はこの鬼宿日だったんですね。
旧暦11月は、秋の収穫を終えて、その実りを感謝する月。
そして旧暦15日は満月の日。実りを感謝する月の特別な満月の日、そして鬼宿日という最も良い吉日の11月15日に、神への収穫の感謝するとともに、子供の成長を感謝し更なる加護を祈るようになったようです。
というような、大きく2つの事から、七五三は11月15日になっているんですね。
その後時代は明治に入り、旧暦は新暦(太陽暦であるグレゴリオ暦)に変わりますが、11月15日という日付はそのまま受け継がれて今に至ります。
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七五三の良く行われる時期
現在では11月15日という日付は受け継がれつつも忙しいこの時代。
実際に七五三の参拝は、気の早いところでは9月から、一般的には10月上旬から11月下旬まで。特に10月から11月にかけての土日・祝日に多く行われます。
地域によっては9月頃は台風シーズンでそれを避け、また北海道など寒い地域では11月後半からは雪のシーズに入ることもあって一か月早めに10月15日を七五三の日としてたりします。
全国的に見れば10月上旬から11月下旬までが七五三のお祝い時期、という感じでしょうか。
最も混雑する時期
さてさて、そんな七五三。
最も混雑する時期はいつでしょう?
最も神社が混雑するとされているのは、
- 11月15日当日、
- 11月15日の前の土曜・日曜や祝日
特に日付の吉凶を占う六曜の「大安」が、土曜、日曜や祝日と重なる日はもう大混雑。
六曜は本来七五三とは関係ないんですが、日本人的には気になってしまうんですね。
七五三のシーズンが10月上旬から11月下旬であることから、混雑するのは、
- 1.10月、11月の土日、祝日
- 2.最も混雑するのが11月15日当日と、その前の土日、祝日
- 3.その中でも更に混雑するのが、大安と重なる土日、祝日
ということで、できれば土日・祝日以外の平日がおすすめですが、一番のピークを避けるには、10月11月の大安吉日と土日祝日が重なる日を避けること。
- 七五三と六曜について興味のある方は以下を参照してみてください。
七五三 お参りや写真の日取り 仏滅、大安など六曜は必要?
少しの時期外れ
七五三ではまだ小さな子供が主役。
混雑する時期では、まずは神社に辿り着く前の周りの道で込み合ったり、それが過ぎても次は駐車場、と混雑が続きます。
神社やその周りでは、お店やトイレも混雑したりと、お参りするだけでもまぁ大変。
待ち時間とかも凄いことになりそうですし、普段着慣れない服を着ている主役の子供たちは体調も気になりますね。ぐずられでもしたらもう大変。
折角の七五三、気持ちも時間もゆったりとお参りしたいものです。
- 神社のトイレなど設備については事前に調べておいた方が良さそうです
- 駐車場の混雑を避けるためには、タクシーなどの利用を考えてもいいですね。
ではそんな混雑を避けたい場合には、どうするか?
基本は、場所、時間帯、時期をずらせばよい、ということになります。
・込み合う場所は避ける
人気のある神社、有名神社は避ける。
七五三は地域の氏神様への参拝が基本。子供の体力などを考えると、近くにこしたことはありませんね。着慣れない服を着て過ごす子供たちの事を、第一に考えましょう。
どこにお参りしたらよいか分からない場合とかの相談は、町内の役員さん(会長、氏子総代など)に聞いてみるのが良いです。
地域の歴史によっては、近くの神社が必ずしも氏神様ではない場合もあったり、複数の神社の氏子となる場合もあったりと、興味深い情報が得られるかもしれません。
・込み合う日を避ける
混雑する土日・祝日は避け、平日にお参りする。
どうしても土日・祝日にお参りしたいぞ!という場合には、大安の日は避ける。
六曜では、大安でなく他の日でも吉の日、時間帯があります。
六曜について興味のある方は以下を参照してみてください。
・込み合う時間帯を避ける
混雑を避ける時間帯は朝早めか、午後少し遅め。
時間帯で込み合うのは10時30ごろ~13時迄の間。
初詣とかも同じような感じですが、大体普通に行動するとこの時間帯になる、といった頃合いですね。
・込み合う時期は避ける
七五三のシーズンは10月上旬から11月下旬まで。
11月15日を過ぎた時期、またシーズン前後の月、9月、12月がねらい目。
まだ少し暑いかもしれませんが9月に七五三、またもう寒いかもしれませんが12月に七五三、と10月、11月に比べれば季節的な快適さは劣るかも知れませんが、お子さんと共にゆったりとお祝いができるのが何よりのメリット。
着物のレンタルでは割引があったり、選びたい放題になる可能性もあります。
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七五三っていつ?男の子と女の子、数え年と満年齢など、何回お祝いするもの?
大きく時期外れ、というか時期はずし
出産の時期が重なったり、海外からの一時帰国の間に七五三をというご家庭、急な入院や身内の不幸など、不可抗力的にそもそも七五三のシーズンにお参りできない、という人も多くいます。
そんなご家庭はどうするか?
・数え年、満年齢を上手に考える
七五三は、元々は数え年でお祝いしてましたが、現在では満年齢が主流。数え年でできなければ、次の年の満年齢でお祝いしても良いですね。
・1度のお祝いにまとめる
男のお子さん、女のお子さん、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳と各々2回七五三の年がありが、現在では男子は5歳の1回、女子は3歳、7歳の二回を行う、といったところが多いようです。
2回ともお祝いするご家庭や地域もありますが、男の子であれば3歳でできなければ5歳に、女の子であれば3歳でできなければ7歳の時にと1回でも良いかと思います。
・思いっきりの時期はずし
七五三のシーズン、10月上旬~11月下旬は勿論、その前後の9月、12月もお参りできない場合には、都合のよい時期を神社に相談するのが一番。
多くの神社では10月11月以外でも七五三のお参りの対応をしています。
ただ、突然神社を訪れても神主が常にいるとは限りませんし、神主がいたとしても祭典などを行っている場合もあり、ご祈祷を受けられない、ということもあります。
ご祈祷を望まれる場合には、必ず事前に神社へご連絡し、日取りのご相談をするのが賢明です。
大抵の神社は一年を通して七五三の受け付けはしていますが、シーズンではないので、千歳飴が用意できないといったこともあります。
千歳飴はあきらめるか、手作り、または今の時代はインターネットで事前に検索&注文、ていうところですね。
時期はずれで周りの目がちょっと...などと心配ですか?子供の健康を祝う行事、子供が元気にお参りできればそれでいいではないですか。
気にしない、気にしない。堂々とお参りすれば良いんです。
季節的には雪降るシーズンも絵になりますが、子供の事を考えれば暖かくなる4月5月が良いですね。
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写真撮影など
七五三の写真撮影も七五三ののシーズン同様10~11月がピーク。10月、11月の撮影では早め早めの予約が必要です。
七五三のお参りと同じく、写真撮影も時期をずらすことも多いです。撮影スタジオでは前撮り/後撮りのキャンペーンをやってるところも多く、早いところでは4月頃から、また夏休み、日焼け前の7月頃からキャンペーンするところもあります。
着物の着付けやヘアメイク、スタジオでの写真撮影など、混雑を避けたいご家庭は、前撮り、後撮りキャンペーンを利用するっていうのも料金含めて魅力ある選択の1つですね。
写真撮影に合わせて、七五三のお参りを考えても良いかもしれません。
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ということで
基本は形式にとらわれず、七五三の本来の意味、子供の健やかな成長を祈願する、ということから子供の体調などを第一に考え、その中で時期などを決めましょう。
本来は11月15日、またはそれに近い日がお参りの時期なのですが、まぁ、ずれてもいいじゃぁないですか。
世間の目?気にしない気にしない。
ご家族で幸せなひと時が過ごせますように。